サイバース歴史資料館

数あるサイバース族モンスターを、独断と偏見を交えつつ品評(紹介)していくブログです。(更新不定期)

サイバース歴史資料館、開館

本記事をご覧の皆様。

 

この度は「サイバース歴史資料館」へお越しいただきありがとうございます。
館長(?)のハンメルと申します。

 

本館(ブログ)では、遊戯王OCGにおける25番目の種族である「サイバース族」について、これまでに登場したモンスター達を、独断と偏見を交えながら紹介していければと思っています。

 

半ば自己満(直球)みたいなところもありますが、「サイバースってなんぞや??」「サイバースが気になる!」「消え去れサイバース!!」な方々にとって少しでもお役に立てるように努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!!

 

 

 

サイバース品評会-歴史の始まり編-

2017年3月に初登場し、今やその数はなんと214種類*1にも上るサイバース族モンスター(内リンクモンスターは83種類と、リンクモンスターの中ではトップ)。
今回は、そんなサイバース族の歴史の始まりである「STARTER DECK 2017」のメンバー+‪α‬を紹介していきたいと思います。

・サイバース・ガジェット

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初登場:「Vジャンプ 2017年5月号」 (2017/3/21)

サイバース族の原初たるモンスター。

「デコード・トーカー」じゃないのか?と思われがちですが(判明自体はあちらの方が先)、実際に世に出回ったのはこちらが先になります。

その特殊な出自ゆえに、発売から4日間は公式デュエルで使用できなかったという制約を受けるはめに...

 

効果はそれぞれ、墓地の星2以下のモンスターを蘇生する①の効果、フィールドから墓地へ送られた場合にトークンを特殊召喚する②の効果と、まさにリンク召喚のために生まれたようなモンスターです。

これ単体で最大でリンク3までのモンスターを呼び出す事ができ、呼び出すモンスター次第ではそれ以上までいける、まさに可能性の塊。

リンク召喚以外にもチューナーを蘇生してシンクロ召喚、生み出されたトークンを素材に更なるシンクロ召喚と、専門分野外でも即戦力になれる超大型新人(発売当時)です。

 

呼び出されるトークンのステータスも優秀で、サイバース縛りを持つリンクモンスターは勿論、星2であるため「トークバック・ランサー」「アップデートジャマー」の両方の素材になれるのは他のサイバース族のトークンにないメリットです。

 

総じて、召喚権こそ消費するものの、②の効果だけでも(特にリンク召喚を多用するデッキでは)それに見合うだけのリターンは確実に得られるため、是非とも複数採用していきたい1枚です。
(彼1体であの「アクセスコード・トーカー」(攻撃力5300)まで一瞬で繋がると思うとかなり魅力的ではないでしょうか?)

 

 

・ビットロン

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初登場:「STARTER DECK 2017」(2017/3/25)

サイバース族初の通常モンスター。
いかにもデジタルな生命体のような見た目ですが、マスコット然とした可愛らしさも感じられますね!

 

ここ最近のOCGで恒例となっている「低レベルで守備力2000以上を誇る通常モンスター」の系譜。
守備力2000のおかげで、露払い程度の攻撃は耐えられるかもしれませんが、おそらくそんな機会が訪れることは稀なので、各種素材にされるのが主な仕事になると思われます。

幸い「低レベル・低ステータスの通常モンスター」であるおかげでサポートには事欠かず、これまた星2のため前述の「ガジェット・トークン」と全く同じ運用ができます。
後述の「ドラコネット」や後に発売される「プロンプトホーン」など、通常モンスターをサポートできるサイバース族モンスターもいるため、これらを軸にしたサイバース族デッキも組めますので興味のある方はぜひ!

 

 

・ドラコネット

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 初登場:同上

TCG名物・「テキストが短いカードは強いの法則」をサイバース族で体現したようなカード。

 

召喚するだけで手札・デッキから通常モンスターを調達できる、単純明快かつ強力なリクルート効果を持ちます。
通常モンスターでさえあればそれ以上の制限はなく、星2以下のチューナーを呼び出してはシンクロ召喚やチューナーを素材に指定する某リンク2モンスターを特殊召喚する動きもまた強力の一言です。(というか現役時代は専らそういった使い方だった気が)

 

そのおかげで一時は制限カードにまで選ばれた実績(?)を持つ、誰もが認める強さを誇るサイバースの1体です(現在は釈放済み)。

 

 

・RAMクラウダー

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初登場:同上

フィールドのモンスターと墓地のサイバースを入れ替える効果を持つ、仔羊(ラム)とランダムアクセスメモリ(RAM)を掛けたモンスターです(どう見ても「仔」羊には見えませんが)。
最終的なボード・アドバンテージは変わりませんが、蘇生したモンスターの効果は使えるため、その効果から更なるアドバンテージを生み出したり、自身もリリースできる上にリンクモンスターも蘇生できるため、実質1体で墓地からの擬似リンク召喚でフィールドのリンク数を増やしたりと使い勝手は良好。

 

また、勘違いされがちですがリリースするモンスターに制約が無いため、サイバース族以外のモンスターやトークンをサイバース族に変換できるのもポイントです。
サイバース族のリンクモンスターは素材にサイバース族を指定するものが多いため、その条件をクリアできるのはサイバース族デッキを使用する上では無視できないメリットなので覚えておきましょう。

 

 

・リンクスレイヤー

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初登場:同上

主なステータスは「サイバー・ドラゴン」、特殊召喚条件は「フォトン・スラッシャー」を彷彿とさせるサイバース族初の半上級モンスター。

 

オマケとして魔法・罠を除去する効果を持っていますが、ただでさえ手札の消費が激しいサイバース族に手札コストを要求するため、手札アドバンテージの回復手段、またはコストを有効活用できる手段の用意は必須となりましょう。

 

召喚権を残せるため前述の「サイバース・ガジェット」と組み合わせれば、相手のバックを除去しつつあちらの効果でこのカードのコストにしたモンスターを特殊召喚でき、後続のモンスターの安全を確保しつつ展開・攻撃できます(ワンターンキルも夢ではない?)。

コストは重めですが魔法・罠除去の手段に乏しいサイバースにとっては有用となる場面も少なくないため、採用も一考の余地はあるかと思います。

 

 

・デコード・トーカー

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初登場:同上

アニメ「遊☆戯☆王VRAINS」の主人公・藤木遊作/Playmakerの主力モンスターで、一番初めに情報が公開された記念すべきリンクモンスター第1号です。
中の人はこのモンスターのかっこよさに惚れてサイバースを使い始めました(余談)。

 

効果は至ってシンプルで、新要素である「リンク先」を利用して自身のパワーアッや防御を行える、リンクモンスターのチュートリアルのような存在です。
②の無効効果は発動回数の制限はなく、コストの確保さえできれば何回でも相手を妨害でき、さらに自身以外のカードを守る事もできるため防御性能は高めです。

しかし、それに伴って自身の攻撃力も下がる上に元々の数値もそこまで高い訳では無いので過信にな気をつけましょう。

 

攻撃時はみんなで叫ぼう「デコード・エンド」!!

 

なお、リンクマーカーの向きの関係上エクストラリンクに参加できないため、イケメンな見た目の割には採用率があまり高くないという悲しい現状を抱えていたりします...。

 

 

・ハニー・ボット

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初登場:同上

リンクモンスター初のリンク2で、リンク先のモンスターに比較的強い耐性を与えられる効果を持ちます。
これまでに述べてきた「サイバース族を素材に指定するリンクモンスター」の第1号です。

リンクマーカーの向きの都合上、メインモンスターゾーンにいて初めて真価を発揮するリンクモンスターです。
耐性付与効果は自身が無防備になるため過信はできませんが、同名モンスターを相互リンク状態にすれば強固な壁として機能します(戦闘ダメージのシャットアウトはできませんが)。

 

「サイバース・クロック・ドラゴン」や「サイバース・クアンタム・ドラゴン」がリンク先にいれば戦闘ダメージの課題もクリアできるため、これらを軸に戦う場合は是非とも採用したい1枚です。

 

 

・リンク・スパイダー

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初登場:同上

リンクモンスター初のリンク1で、手札の下級通常モンスター1体を特殊召喚できる効果を持ちます。

普通に使用するだけでも更なる展開の補助ができますが、手札からし特殊召喚できないため、専用デッキ以外では手札消費が嵩むのはご愛嬌と言ったところでしょうか?

 

むしろこのカードの真価は「通常モンスター」を「サイバース族の効果モンスター」に変換できる点です。
素材のサイバース縛りは前述の通りですが、それ以上に「効果モンスター」を指定するリンクモンスターがほとんどです。
そこで、「スケープ・ゴート」から出てくる大量の羊トークンなどもこのモンスターを経由すれば素材の幅を広げられるため強力です。
むしろ、ただでさえ高い汎用性を誇る「スケープ・ゴート」の評価をより高めた戦犯としての印象が個人的に強い(共犯者:「リンクリボー」「プロキシー・ドラゴン」)。

あの「原子生命態二ビル」(通称「隕石」)の直撃を受けた後も場合によっては反撃の狼煙を上げられる可能性もあることからもその有用性は伝わりますでしょうか...?

 

 

本日はここまでです。

こんな感じで役に立つ…かは分かりませんがバンバン紹介していきたいと思います。
 

次回は、早くもあの「鉄壁の守護竜」が...?

 

それでは、次回もぜひご来館くだサイバース!

*1:2020/9/5現在